アルミで包んだおにぎり・・・
ノスタルジックなお話・・・
高校時代私はバス通学をしていた・・・バスに乗って30分以上かかるのだ・・・
学校に近づくにつれ我が高校の生徒が9割になる・・・
正直、偏差値的には高い方ではないのでバスの中での行動もあまり褒められた方では無い・・・
入学してすぐバスの座席にもルールがあると知った・・・翌日からうっかり座らない様に気を付けるがルールは全く見えてこない・・・
そんな数日後、二人座席に陣取る同じ制服の女子が『隣に座れ』とのジェスチャーをしてくれた・・・
素直に座り話すともなく会話を始めた私たちは同級生だった・・・クラスは違う!
正直入学後、数日たったその日も彼女の印象は全くなかった・・・
そして卒業するまで同じクラスになる事も無かった・・・が行き帰りはほぼ一緒の座席に二人で座っていた・・・
その彼女が毎朝、バスの中で朝食を食べていた・・・おばあちゃんが握ってくれたアルミホイルで包まれた大きなおにぎりを・・・私は家で朝食を食べていたので彼女が毎朝繰り広げる『おにぎりいるか?』の問いにいらないと答えていたが大きなおにぎりを美味しそうにほおばる彼女は幸せそうだった!
そんな高校生活を送る先に彼女は私と深く関係する仲になるのだった・・・
続く
ありがとうございました。